
建物外観
建築途中の様子。この状態で部屋の大きさや、歪みを一畳ずつ寸法計測して、それぞれの場所に合わせた畳を製作します。お客様に「畳って、大きさ違うの??」と驚かれますが、家によっても、部屋によっても置く場所ごと微妙にサイズ形が違うんです。
完成するとこんな感じ。畳と襖、障子が入るとようやく部屋らしくなります。今回はダイケン工業和紙畳表を使った縁無し畳(琉球畳)の市松敷きです。 ホームライト様、お施主のO様、この度はありがとうございました。お使いになってみてお気付きの事などありましたら、遠慮なくお申し出ください。
実は、見た目ではわかりませんが、今回いつもと違う畳床(畳芯材)を使用しました。 最近の畳は、ほとんどが稲ワラを使わない木質繊維板(インシュレーションボード)といわれるd畳芯材で出来ており、虫や湿気に大変強く衛生的です。半面、固いので歩いた感じがフローリングとあまり変わらず、マンションやアパートでは足音が気になる事も多いです。 今回、お施主様、工務店さんから「固くない畳を」とのご希望でしたので、事前にサンプルを提供して、一般的に使う畳床と比較して頂きました。
一般的に使う木質繊維板(インシュレーションボード)畳床
上から、ゴザ+クッションシート+木質繊維板(インシュレーションボード)×2+裏シートの構成です。木質繊維板は木の繊維を紙とブレンドして圧縮接着していますので、木の板よりは柔らかいですが、歩いた感じはフローリングと大差なく感じます。
今回使用した『やわらか減音畳』(ケナフボード畳床)
ゴザ+クッションシート+ケナフボード+木質繊維板+裏シートの構成です。ケナフボードは植物のケナフの繊維を圧縮接着していますが、木質繊維板と比べ繊維が長く柔らかい為、より多くの空間がありとても柔らかな素材です。歩いた感じは、固めのフェルトの様で、少し沈み込むような感触です。 今回の「ケナフボード」を使った畳は、クッション性が高いので歩いた感じはとても優しく、昔ながらのワラ床たたみに似た感じです。ひざ、腰への衝撃も軽減するので、万が一転んでも大きいケガを防止します。また、音を吸収するので、部屋の反響音を減らし、階下への振動や音も軽減する事が出来ます。 マンションやアパートの振動、騒音対策にも最適です。サンプルありますので、お気軽にお問い合わせください。